やる気が出るスイッチは、どこかにあるんでしょうか。
そんなスイッチが体にあったら、お風呂はいってるときなんかに押してしまいそうです。もしかすると、人に押してもらわないと動作しないとか、特別なセリフを口に出すと動作するとか、そういうものかもしれないですね。
「やる気スイッチを探しに行く」などと言って学校を休んでもいいんですが、そんなことをするとやる気がないとみなされます。だいたい、「スイッチ」と言っているのはただのメタファーで、「ツボ押し」と例えても、「窓をひらく」と例えてもいいなにかです。その「なにか」に、ぜひ迫りたいものです。
私は、私がなまけものであることに気づいています。楽にやる気を出す方法を考えている時点で、言い訳できない。そのことについては大変がっかりしていますが、だからこそいろいろ工夫をまとめていこうと思います。
やるべきことはある、しかしやる気はないというのが、自身のやる気のなさを感じる代表的な状況だと思います。ヒマなら、別にやる気がなくても短期的には問題ありません。忙しいなら、たぶん ToDo リストくらいつくるでしょう。その ToDo リストをどう消化していくかがまず問題になります。(仕事のできる人が ToDo リストを作っているのかどうかはまた別問題なので、別の機会に考えましょう。)
なにも考えずに ToDo リストをかたっぱしからつぶしていくことができれば事は簡単ですが、
- タスクを全部きっちりこなすと終わらない
- 手に負えないタスクのリストをみて途方に暮れる
というのがよくある状況です。
そこで、タスクの優先度を考える必要があります。一番シンプルなのは、締切が近いタスクの優先度を高くする方法です。ところが、その方法だと、いつも締切に追われることになります。そして、締切はないけれど自分にとって大事なことにはいつまでたっても取り組めません。urgent(緊急)かどうかだけでなく、ちょっとちがう基準として important(重要)かどうかを考えてみましょう。タスクの評価空間が線から面に広がります。この考えは、ビジネス本 Stephen R. Covey “The Seven Habits of Highly Effective People” に載っている時間管理のマトリックスを元にしていますが、区切らないで連続的にしてみます。
具体的に、タスクを配置してみました。職業が「研究」である、私の場合です。縦軸が緊急度、横軸が重要度です。重要度というのは、とても個人的な基準ですから、このマップには価値観や性格が現れます。

マップをながめて言えることをいくつか挙げます。
- 「急がないけれど自分にとって重要なこと」をがんばって拾い上げないと次がない
- 他人の都合で急かされているだけのタスクからは逃げる、または減らす
- 緊急でも重要でもないことはやめる
これで、少しは ToDo リストが短くなって、がんばりどころと力の抜き方がはっきりしたでしょうか。ちなみに、緊急かつ重要なタスクは、嫌でもやるから放っておいてもいいですね。To Do リストに「睡眠」と書くのはむだです。
自分にとって重要なタスクに、気晴らしとか娯楽が入ってますね。睡眠や食事と同じレベルです。娯楽を抜いたら、それこそやる気ゼロです。やりたいことをやるために、やる気を出すわけです。
乏しいやる気を集めて、大事なところに使おう、ということで今回はここまで。
>手に負えないタスクのリストをみて途方に暮れる
あるあるすぎて途方に暮れました(汗)
ToDoリストも、論文の文章も、短く簡潔にしないといけないですね…