やる気レベル
前回から引き続き、無尽蔵のやる気を体内合成できる方は読む必要がない文章です。なにも考えずに仕事ができる人にとっても笑止千万の内容となっています。
やる気の出るスイッチが目に見える形で実在すると信じてる人がいるかどうかわかりませんが、ここでは念じたら切り替わるタイプの、心の中に思い浮かべるスイッチの話をします。

ちょっと上の概念図をみてほしいのですが、これはやる気に比例して達成される成果レベルの時間経過を表現してます。仕事ができる人はAレベルの高い成果を出し続けています。やる気がいまいちな私はBレベルで、Aレベルとのギャップに焦るのですが、今のレベルを保つことに疲れています。時にはCレベルの進捗なし状態が続いて、絶望です。
実は、この図は見かけの話で、仕事ができる人にもオフ状態はあります。そして、仕事ができるようになるために、今もっている能力を1.5倍にする必要もありません。じゃあ実態はどうかというと、こうです。

2つの図は、どちらも人間らしくやる気を失ったりやる気を出したりしている図ですが、右の図ではオンの頻度が高めなので、見かけの平均やる気は高くなっています。要は、力を抜くことがあってもいいし、能力は同じでもいいから、平均の高さを意識すればいいのです。こう考えると、がんばる(常に高いやる気を保つ)ことよりも、切り替えと効率が大事だということがわかります。「まだ本気だしてないだけ」という言い訳が、オフ状態が多くなるという意味で、非常にまずいということもわかります。
やる気ゼロのときがあってもいいんだと思うと、気が楽になりませんか?
オフにしないクリエイティブ
やる気スイッチをどれくらいの早さでON/OFFしたらいいのか?
人によって、オフからオンへの切り替えにかかる時間は違うだろうけど、調子が出てくるまで少し時間がかかるでしょう。ということは、モチベーションはパチッパチッとはスイッチできないということです。そうすると、下の左図のように、やたら切り替えると、やる気100%に到達できず、気が散ることになるかもしれません。かといって、疲労があるから、いつまでもやる気は続かないでしょう。

最後に、やる気の上限は決まっているとして、オフのレベルをどれくらいに設定するか?
研究者みたいな、ひらめき・思いつきが重要なお仕事の人には、完全オフをおすすめしないです。複雑な思考材料で頭がいっぱいなまま、やる気がそれたその時、インスピレーションを得ることが多いからです。なにもかも忘れてオフしてしまったら、つぎに、オンする理由もなくしてしまいます。まあ、器用に仕事とその他をON/OFFできるような人は、研究者にあまりいないから、心配することないかもしれないですけどね。